化粧品づくりの基本3ステップ
OEM相談前に整理したい
商品企画の考え方
化粧品を作りたいと思ったとき、最初に悩みやすいのが「何から決めればいいのか」という点です。
成分を先に決めるべきなのか。
容器やパッケージを考えるべきなのか。
OEMメーカーに相談すれば、そのまま形にしてもらえるのか。
もちろん、OEMメーカーは化粧品を製造するうえで大切なパートナーです。
ただし、相談する前にブランド側で整理しておきたいことがあります。
それは、
誰のどんな悩みに応える商品なのか
その人にどんな未来を届けたいのか
そのために商品として何を提供するのか
という商品企画の土台です。
この記事では、化粧品づくりを始める前に整理したい基本の3ステップをご紹介します。
化粧品づくりは、いきなり成分から考えない方がいい
化粧品を作るとなると、最初に「どの成分を入れるか」「どんな処方にするか」を考えたくなる方も多いと思います。
たとえば、
- ナイアシンアミドを入れたい
- レチノール系の商品を作りたい
- セラミド配合の保湿アイテムにしたい
- 敏感肌向けの商品にしたい
- 韓国コスメのような使用感にしたい
このように、成分や使用感から商品アイデアが出ることは自然です。
ただ、成分や処方から考え始めると、商品としての方向性がぼやけてしまうことがあります。
なぜなら、生活者が商品を選ぶ理由は「成分が入っているから」だけではないからです。
その商品が、自分のどんな悩みに合っているのか。使うことでどんな状態を目指せるのか。他の商品ではなく、なぜその商品を選ぶのか。
ここが伝わってはじめて、商品は選ばれやすくなります。
Step1. お客さまの悩みを整理する
最初に考えたいのは、商品を届けたいお客さまの悩みです。
この商品は、どんな人のどんな悩みに応えるものなのか。ここが曖昧なままだと、商品企画も訴求もぼやけやすくなります。
たとえば、スキンケア商品であれば、以下のような悩みが考えられます。
- 乾燥して肌がつっぱる
- 肌がゆらぎやすく、何を使えばいいかわからない
- 毛穴やざらつきが気になる
- 敏感肌でも使いやすいものが少ない
- エイジングケアをしたいけれど、重たい使用感は苦手
- 忙しくても続けやすいスキンケアがほしい
ここで大切なのは、「乾燥肌向け」「敏感肌向け」のように広くまとめすぎないことです。
同じ乾燥悩みでも、
- 季節の変わり目に乾燥しやすい人
- 年齢とともに乾燥を感じやすくなった人
- 油分が多いものは苦手だけど保湿したい人
- 敏感肌で新しいアイテムを試すのが不安な人
では、求める商品も、響く言葉も変わります。
まずは、誰が、どんな場面で、何に困っているのかを具体的に整理することが重要です。
Step2. 悩みが解決した先の理想の状態を描く
次に考えたいのは、その悩みが解決した先にある理想の状態です。
化粧品は、単に「悩みを消す」だけの商品ではありません。使うことで、生活者がどんな気持ちになれるのか、どんな毎日を過ごせるのかまで考えることで、商品の価値が伝わりやすくなります。
たとえば、乾燥悩みの商品であれば、
- 乾燥を気にせず過ごせる
- メイク前の肌が整いやすくなる
- 毎日心地よく使える
- 肌が整うことで、鏡を見るのが少し楽しみになる
- 自分に合うスキンケアが見つかった安心感がある
このような理想の状態を描くことができます。
ここで大切なのは、「保湿する」「整える」といった機能だけで終わらせないことです。
生活者が本当に求めているのは、機能そのものではなく、その先にある変化です。
「乾燥を防ぐ」だけでなく、
「夕方まで肌のつっぱりを気にせず過ごせる」
「肌がゆらぎやすい時期でも、安心して使えるものがある」
「スキンケア選びで迷う時間が減る」
このように、悩みの先にある理想を具体化すると、商品コンセプトや訴求が作りやすくなります。
Step3. 商品で提供できる価値を決める
最後に、その理想の状態を叶えるために、商品として何を提供するのかを整理します。
ここで初めて、成分・処方・使用感・容器・価格帯・パッケージ・訴求の方向性を考えていきます。
たとえば、提供できる価値は大きく分けると以下のように整理できます。
中身の価値
- どんな成分を採用するか
- どんな処方設計にするか
- どんな使用感にするか
- 香りをつけるか、無香料にするか
- 敏感肌向けにどこまで配慮するか
- 朝用か夜用か、毎日使うものかスペシャルケアか
見せ方の価値
- 商品名
- ブランドコンセプト
- パッケージデザイン
- 価格帯
- LPで伝える訴求
- SNSで切り出すテーマ
- 広告や店頭での見せ方
化粧品は、中身だけでなく、見せ方や伝え方も含めて商品価値になります。
どれだけ良い処方でも、生活者に伝わる言葉になっていなければ、選ばれにくくなります。逆に、訴求が強くても、商品の中身とつながっていなければ、ブランドの信頼にはつながりません。
だからこそ、商品企画では「中身」と「伝え方」を分けて考えるのではなく、つなげて整理することが大切です。
この3ステップが曖昧だと起こりやすいこと
化粧品づくりで、最初の整理が曖昧なまま進むと、次のような状態になりやすくなります。
- OEMに相談しても、方向性がまとまりにくい
- 成分や処方の希望が増えすぎて、商品コンセプトがぼやける
- 競合商品との差別化が難しくなる
- LPやSNSで何を伝えるべきか分からなくなる
- 良い商品なのに、お客さまが買う理由が伝わらない
- 作ったあとに「どう売ればいいのか」で止まってしまう
化粧品は、作って終わりではありません。
商品を作る前から、誰に届けるのか、何を価値として伝えるのか、どう手に取ってもらうのかを考えておくことで、商品化後の発信や販売もスムーズになります。
OEM相談前に整理しておくとよいこと
OEMメーカーに相談する前には、完璧な企画書を用意する必要はありません。
ただし、以下の内容を整理しておくと、相談が進めやすくなります。
- 作りたい商品の種類
- 届けたいターゲット
- 解決したい悩み
- 目指したい使用感
- 入れたい成分や避けたい成分
- 価格帯
- 販売チャネル
- 参考にしている競合商品
- ブランドとして大切にしたい価値観
- LPやSNSで伝えたいこと
まだ決まっていない部分があっても問題ありません。むしろ、決まっていない部分を一緒に整理することも、商品企画支援の役割です。
Milien株式会社でサポートできること
Milien株式会社では、化粧品ブランドの企画・コンセプト・伝え方をサポートしています。
元化粧品研究者としての成分・処方理解、化粧品会社の商品企画経験、美容Instagramでの生活者向け発信経験をもとに、研究者視点・商品企画視点・生活者視点をつなげて整理します。
主に以下のようなご相談に対応しています。
- 商品企画、ブランド設計
- OEM相談前の要件整理
- 既存商品の伝え方の見直し
- 成分価値の言語化
- 商品の魅力が伝わる訴求軸の整理
- 生活者に伝わる見せ方の整理
「作りたい商品はあるけれど、まだ整理できていない」
「既存商品があるけれど、売り方や訴求を見直したい」
「成分や処方の良さを、生活者に伝わる言葉にしたい」
そんな場合は、商品企画・伝え方の視点から一緒に整理していきます。
まとめ
化粧品づくりで最初に整理したいのは、以下の3つです。
- お客さまの悩み
- 悩みが解決した先の理想の状態
- 商品で提供できる価値
この3つが整理できると、商品企画、OEM相談、LPやSNSでの訴求が進めやすくなります。
化粧品は、成分や処方だけで選ばれるわけではありません。お客さまが「自分に必要な商品だ」と感じられる理由を、商品設計と訴求の両方から整えることが大切です。
化粧品づくりを、企画から訴求まで整理したい方へ
Milien株式会社では、化粧品ブランドの立ち上げ、OEM相談前の整理、既存商品の伝え方の見直し、生活者に伝わる見せ方の整理をサポートしています。
「何から整理すればいいかわからない」「商品の良さをどう伝えればいいかわからない」「OEM相談前に企画を整えたい」という方は、お気軽にご相談ください。